Taiichi Fox インド(2024年6月)

2024年6月

● 6月25日
去年に続いて、再び南インドの奥深くにある山間部へと戻ってきました。
朝食にはボール一杯のザクロ。
口の中でプチプチと軽やかに弾けました。
お昼は、「Vada」という名の甘くないドーナツを、ココナッツとカレーと共に食べました。
それにしてもインドは何を食べても辛い🥵
そして不意に、私のバッグから信玄餅グミが現れたのです。そのグミは、この秘境の雰囲気に不思議と溶け込んでいて、まるで山梨にいるよう。
周囲は絶え間ない雨に覆われ、まるで日本の梅雨を思わせます。
ということで次回は本物の山梨でインドカレーを食べるの回をお楽しみに!
● 6月26日
今日も雨。
今日はケルラ州の山々に囲まれたダム湖を船で進む。
周囲は観光化されているものの、訪れるのは地元のインド人ばかり。
外国人観光客は日本で今話題の二重価格だ。
しかも外国人の入場料は、地元の人の何と11倍。
湖上のライフジャケットからは雑巾のような嫌な臭いが漂う。
不快感を抱きつつも、1時間半のボート旅は続く。
幸運があれば水牛や虎を目にすることができるというが、実際には遠くに象がちらりと見えただけで、
他の野生動物の姿は全くなかった。
その後は車で5時間。
美しい茶畑が広がるMunnarの街に到着する。
どこまでも続く茶畑は目を楽しませてくれるが、
友人の話によると、インドでも若い世代は農業よりもITやビジネスを好むため、茶葉を摘む人手が不足しているという。
AIで茶葉を判別し、自動で摘むロボットの存在があれば、という話題に。
相変わらずの雨。
インドはモンスーンの季節。
これはこれで雨のホワイトノイズが心地いい。
● 6月28日
今日はまた山の奥地へと進んでいる。
舗装されていない道をトヨタのバンでゆっくりと進む。携帯の電波もついに届かなくなった。
1時間近く道路に空いた穴を避けながら慎重に走った。こんな悪路はジープなら楽だろうが、次に信用できるのはトヨタだろう。
静寂が支配する山の谷間を抜けると、突然信じられないような絶景が広がった。周囲は誰もいない。
まるでパラダイスに来たかのような美しい光景に、友達と冗談を飛ばす。
「もしかして、私達はどこかで事故にあって死んでしまったのかもしれないね」と。
そのまま進んでいくと、突然ファームが現れた。
そこには何十種類ものハーブとフルーツが育てられているガーデンが広がっていた。
観光客がこんな奥地まで来ることは稀だろう。
ファームではハーブを使ってエッセンシャルオイルを作っているという。
初老のインド人の男性が案内してくれた。
彼は「いろいろなハーブを摘んで食べてみて」と勧めてくれた。
南インドの地は本当に豊かだ。
どんな植物でも育つため、食べ物に困ることはないだろう。
ホテルに戻り、ドアを開けると、部屋がひどく荒らされていた。
ベッドのシーツはすべてめくられ、物が至る所に散乱している。
掃除の途中か?強盗が入ったのか?
しかし、何かが違う。至る所に泥が落ちているのだ。
慌ててホテルのスタッフを呼ぶと、「猿が入って荒らしたんです」とのことだった。
お金もカードもパスポートも無事だったが、ベッドサイドに置いていたバナナとコーヒーのクリームがなくなっていた。
スタッフは「猿はベランダのドアがロックされていなければ入ってくることがあります。災難でしたね。他の部屋に移って休んでください」と言い、無事に解決した。
信玄餅グミを全て食べておいて良かった。

● 6月30日
ハウスボートで一泊過ごしてその後は投資家の一団とお魚ランチ やっと晴れた

Taiichi Fox Facebookより転載

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